京都の歴史ある赤山禅院の皇城表鬼門を護る猿神がなんとも微笑ましい!
2018/03/03
京都市左京区に比叡山延暦寺の別院の1つで、天台宗の寺院、赤山禅院があります。
京都御所からみて東北の表鬼門にあたるため、古来より方除の神として祀られています。また、紅葉の名所でもあります。
赤山禅院の拝殿の屋根の上には、皇城を護る猿神が置かれているということで見に行ってきたので紹介したいと思います。
目次
行き方
- 京都市営バス、5,31,65系統「修学院離宮道」下車、徒歩20分
- 叡山電鉄叡山本線、修学院駅から徒歩20分
- 住所:京都市左京区修学院開根坊町18
赤山禅院
御本尊:赤山大明神(陰陽道の祖神)
赤山禅院は、歴史のある古い神社仏閣で、比叡山延暦寺の別院の1つとして建てられています。
比叡山の千日回峰行とも関わりが深く、天台宗唯一の荒行、「赤山苦行」が有名です。
ぜんそく封じ、数珠供養、都七福神の1つ福禄寿の寺としても有名。また、紅葉の名所でもあり、見所はたくさんあります。
拝殿と屋根の上の猿神
皇城表鬼門に位置する、赤山禅院の拝殿の屋根の上には、猿神が護っています。
京都御所の猿が辻、幸神社、赤山禅院、日吉大社には、それぞれ表鬼門にあたる為、猿神が京の都を護っているということです。
ここの猿は、夜中にいたずらするので、檻に入れられています。なんとも微笑ましいことでしょうか。
正念珠と還念珠
正念珠は本殿の前にあり、還念珠は最後に出る時にくぐることになります。その間、願い事を思い続け参拝すると、御加護を受けるといいます。
本殿、赤山大明神
御本尊:赤山大明神(陰陽道の祖神)
赤山大明神は、唐の赤山にあった泰山府君(中国五岳の中の東岳、泰山の神)を勧請(分身、分霊を他の地に移して祀ること)したものです。
日本では、陰陽道の祖神(おやがみ)になっています。
16羅漢と33観音
本殿から順路に従って進むと、十六羅漢と三十三観音の石像があり目を引きます。後の竹林がいい味だしてますね。
16羅漢様
羅漢とは、仏の教えを譲り伝えることのできる優れたお坊様に与えられた名称です。
十六は、方位の四方八方を倍にした十六を表し、あらゆる所に羅漢様がおられることを意味しています。
33観音様
観音様が三十三の姿に身を変え人々を救ったことから由来する。
弁財天堂と稲荷社
弁財天:福徳、諸芸能上達の神
稲荷社:稲荷神を祀る社
都七福神参り 福禄寿堂
都七福神の1つ福禄寿の寺が、ここ赤山禅院であります。その他七福神も京都内にあります。
都七福神
恵比寿天 | ゑびす神社 | 東山区 |
大黒天 | 松ヶ崎大黒天 | 左京区 |
毘沙門天 | 東寺 | 南区 |
弁財天 | 六波羅蜜寺 | 東山区 |
福禄寿 | 赤山禅院 | 左京区 |
寿老神 | 革堂 | 中京区 |
布袋尊 | 万福寺 | 宇治市 |
金神宮、歓喜天、相生社
金神社:鬼門除け
歓喜天:夫婦和合
相生社:縁結び
日本気学発祥の地
赤山禅院は、日本気学発祥の地とされている場所です。
御瀧籠堂
御瀧不動尊が祀られています。
雲母不動堂
雲母不動堂は、比叡山延暦寺の雲母坂にあった雲母寺の本堂だったものです。
まとめ
見所が意外とたくさんあり、京の都を護る屋根の上の猿神が印象深かったです。歴史は古く大変重要な場所でもあるので、紅葉がきれいな季節に来るのがオススメだと思います。
昔の消防車も置かれていて、人力消防車といったところでしょうか。消防組と書かれていました。
都七福神の福禄寿のおみくじが販売されています。京都は見所が多いので1,2泊はしたいですね。