京都 西国三十三所巡礼!ボケ封じで有名な第15番札所 新那智山 今熊野観音寺!
2018/03/03
京都市東山区に、西国三十三ヵ所 第15番札所 新那智山 今熊野 観音寺があります。
「頭の観音様」として、頭痛封じ、ボケ封じのご利益を授かることで有名な所です。
京都の西国巡礼は、今回で3ヶ所目ということで、どんな所なのか見てきたので、簡単に紹介したいと思います。
行き方
住所:東山区泉桶寺山内町32
- 京都駅より、市バスにて泉涌寺道下車、徒歩10分
- JR、京阪電車より、東福寺駅下車、徒歩15分
- 阪急電鉄、河原町駅からバスで泉涌寺道下車、徒歩10分
- 京阪電車、祇園四条駅からバスで泉涌寺道下車、徒歩10分
西国三十三ヶ所巡礼とは
近畿地方は古来、西国と呼ばれていて、この地方に、観音様が33の姿に身を変え人々をすくったことから、観音様を本尊とする、33の寺院を巡礼してお参りすることが始まりました。
第十五番札所 新那智山今熊野観音寺
今熊野観音寺は、「頭の観音様」として、頭痛封じ、ボケ封じのご利益を授かることで有名な所です。
・ご本尊:十一面観世音菩薩
・開基:弘法大師
・創建:天長年間(824〜834)
鳥居橋
観音寺の参道を歩いて行くと、赤い橋がかかっているのが見えてきます。この橋を「鳥居橋」といいます。
この地には熊野権現社が鎮まっていたので、橋の名の由来になったと言われています。
杉並木参道
鳥居橋を進んでいくと、杉並木とモミジがきれいです。紅葉の時期はすごい人が来るということなので、少し分かった気がします。
自然のエネルギーを感じますね。
子護大師(こまもりだいし)
境内に入り、最初に参拝するのが、こちらの子護弘法大師の像です。
子供を見守り育んでくださる子護弘法大師様です。
それにしても、見事な緑、もみじがほんとにきれいですが、コケが良い雰囲気を作ってくれ、さらに美しく見えてきます。
本堂
子護弘法大師像から、階段を上がっていくとすぐ本堂に着きます。
ご本尊は、十一面観世音菩薩様(身の丈一尺八寸)。
大師が熊野権現より授かった、一寸八分の観音像を体内仏とし、大師みずから彫刻された十一面観世音菩薩像です。
本尊は秘仏のため直接拝むことは出来ません。脇仏には、不動明王と毘沙門天です。
本堂からは朱色のきれいな多宝塔が見えるのですが、とてもきれいで、時間が過ぎるのも忘れてしまいます。
五智の井(五智水)
本堂の手前10mくらいの所に、「五智の井」という井戸があります。
この井戸は、弘法大師が十一面観世音菩薩を祀るのに、ふさわしい場所を選ぶ時に、錫杖を用いて湧き出させました。
その水が五智水と言われ、井戸水として今も湧き出ています。
大師堂
本堂の右側に大師堂が建てられています。弘法大師をお祀りしてあります。
ぼけ封じ観音
大師堂の入り口付近に、ボケ封じの観音像が建てられています。
今熊野観音寺は、「頭の観音様」として、頭痛封じ、ボケ封じのご利益を授かることで有名な所です。
お身代わりの石仏に祈願を記して、観音様のそばに奉納すると、心や体のボケを取り除いてくださるそうです。
稲荷社
当山の鎮守社として、稲荷明神をお祀りしています。
熊野権現社
弘法大師が、この地で熊野権現と出会われたことで、祀られています。
医聖堂(多宝塔)
熊野権現社から、さらに奥に登って行くと、多宝塔に着きます。ここから京都の町並みが見渡せます。
朱色に塗られた多宝塔は、「医聖堂」とも呼ばれ、宗教と医が共に手をたずさえ、人類が健康に暮らせるようにと、願いを込めて建てられたものです。
まとめ
まず印象に残ったのが、モミジやコケなどの緑。多宝塔や鳥居橋などの赤。杉並木の茶。本堂などの黒。
この絶妙なバランスが美しく、すごく良かったです。
紅葉の時期は、また印象が変わると思いますが、是非、見に来てみたいと思いました。
しっとりと落ち着いた中での美しさは、見るもの全て美しく見せます。
見所もいろいろあり、とても素敵なところでした。
行き方も簡単で難しくもなく、京都駅からは行きやすいと思います。