大自然のエネルギーに満ちた京都の鞍馬寺!霊験あらたかな世界で天狗に会える?
2018/03/03
緑が生き生きとしている5月。この季節に京都の鞍馬山にある、鞍馬寺に行きたくなりました。
京都市内から電車、バスなどで簡単に行けるので行きやすい場所ですが、鞍馬の大自然を体に刻み肌で感じようと思い、京都市内から自転車で行くことにしました。
鞍馬寺の仁王門から歩き始め、由岐神社、本殿、奥の院などを参り、西門までの道のりを紹介します。
行き方
叡山電鉄「出町柳駅」から終点「鞍馬駅」下車。
住所:京都市左京区鞍馬本町1074番地。
叡山電鉄「出町柳駅」までの行き方
JR京都駅から電車で
JR奈良線、東福寺駅下車、京阪電車に乗り換え「出町柳駅」下車。叡山電鉄に乗り換え。
地下鉄「京都駅」から烏丸線「国際会館駅」下車、京都バスに乗り換え鞍馬へ。
JR京都駅からバスで
京都市バス「17系統・大原行」から「出町柳駅前」下車。叡山電鉄に乗り換え。
京都市バス「4系統・上賀茂神社行き」に乗り「出町柳駅前」下車。叡山電鉄に乗り換え。
出町柳駅から自転車で
自転車で京都市内「出町柳駅前」から約1時間。
鞍馬弘教総本山鞍馬寺
大自然の中にある鞍馬寺。緑が美しく生き生きとしている。空気も美味しい。そんな霊験あらたかな鞍馬山。
鞍馬寺の本堂の、ご本尊を尊天と呼びます。尊天、初めて聞くんですが、よくわかりません。
調べてみると、本堂内のご本尊には、中央に毘沙門天、右側に千手観音、左側に護法魔王尊が安置され祀られています。
これら3身を一体とし「尊天」と呼ばれるそうです。毘沙門天様や千手観音様はわかるのですが、護法魔王尊とはどのような御本尊様なのか、となるわけです。
また、調べてみると、護法魔王尊とは、650万年前、金星から地球に降り立ち、人間とは異なる元素からなり、16才のままで年を取らないという・・・。
護法魔王尊の姿は、背中に羽を持ち、長いヒゲをはやし、仙人のような容姿で、鼻が高い・・・。
護法魔王尊は「鞍馬天狗」であったのではないだろうかとされています。
牛若丸(源義経)が幼少の頃、修行をした地でもあり、大変興味深く、霊験あらたかな場所であることは間違いないです。
鞍馬駅からケーブル乗り場まで
駅に着くと、大きな天狗の顔が飾ってあります。さすが鞍馬ですね。駅から山門までは200mと近いです。
鞍馬寺の仁王門と緑が美しいです。山門入り口には「浄域」の看板があります。自然に感謝しお参りしましょう。
入り口の所で、愛山費として300円支払います。すぐ手水舎があり、階段をのぼり上へと向かいます。
登ったところの右側に、ケーブル乗り場があり、多宝塔まで行けます。200mの距離をわずか2分で行け、料金は200円です。
私は、歩いて本堂まで行こうと思っていたので、左側の道を進みます。
九十九折参道を歩き本堂まで
山門から本堂までは、約1kmほどの道のりです。時間は30分ほどです。ケーブル使用だと多宝塔まで2分と、そこから歩いて10分ほどで本堂に着きます。
九十九折の参道が続きますが、よく整備されており、段差も低く歩きやすいです。
貸出用の杖もあり、途中、途中に休憩する椅子があったり、トイレもあるので、不便は感じません。
本殿敷地内にも、参拝者のための休憩所もあり、団体で来てる人は、ここで昼食などとっていました。
鞍馬山は浄域なので、細かな注意書きがあります。マナーある行動をしましょう。ケーブル乗り場から本堂までには、たくさんの見所があります。
放生池
放生とは、生き物を逃がしてその生命を救うこと、亀や魚をこの池に放ち、善行功徳を積み、滝に打たれて修行する、と書かれています。
吉鞍稲荷社
五穀豊穣、各種産業の守護神として稲荷権現が祀られています。
魔王の滝
滝上に護法魔王尊を祀ってあります。
鬼一法眼社
鬼一法願は、陰陽師であり、「六韜」という兵法の大家。牛若丸が、その「六韜」を盗み学んだという伝説で有名。鬼一法願を祀った社。
鬼一法願は、京の一条堀川に住んでいて、有名な陰陽師、安倍晴明公もこの辺りに住んでいました。
由岐神社
鞍馬寺の鎮守社。主祭神、大己貴命と少彦名命。
鳥居をくぐり、門の入り口前から、大きな木が見えてきて、うわ~と叫んでしまいました。
ほんとに大きな杉の木で、古くから、願掛け杉、お杉さんとも呼ばれており、一心に願えば願事が叶うとされています。
さらに階段を登ると、由岐神社につきます。
川上地蔵堂
牛若丸の守り本尊である地蔵尊が祀られています。
義経公供養塔
牛若丸が7才から10年間住んだ東光坊の跡。
双福苑
朱色の橋を挟んだ2つの小堂には、左が大黒天様、右が恵比寿様が祀られており、この一体を、双福苑と呼びます。
中門
九十九折参道の途中にある門。
多宝塔
ケーブルを上がった所にあり、護法魔王尊が安置されています。
本殿金堂
九十九折参道の分岐点から登ること5分。本堂に到着です。鞍馬の大自然の風景が楽しめます。ほんとに緑がきれいです。
鞍馬寺は桜や紅葉の名所でもありますが、緑の生き生きしたこの時期も、捨てがたい魅力があります。
もみじの木がたくさんあったので、紅葉はすごく綺麗だろうなと思いました。機会があればまた来てみたいですね。
本堂敷地内には、休憩所があるので、疲れたら一休みしましょう。昼食持参なら、きれいな山々を見ながら食べるのも素敵ですね。
本堂の両脇には、狛犬ではなく、阿吽の虎がお守りしています。阿吽とは、仏教の呪文の1つで、毘沙門天にお使いする神獣。
本堂に参拝します。ご本尊様は、尊天(毘沙門天、千手観音、護法魔王尊)。堂内には3カ所それぞれに安置されています。
鞍馬寺は、パワースポットとしても有名ですが、本殿の手前15mくらいの所に、三角の印がしてある所があります。
参拝者が、三角印の所でお参りしているので、何してるのかわからず、ネット検索して調べてみると、その印の所でお参りすると、パワーを授かると言うことです。
本殿から奥の院参道へ
本堂にお参りし、左の方へ進むと奥の院参道へ入る門があります。ここからは、今まで来た参道よりは、あまり整備されていない道になります。
階段も少し急になったりもしていました。西門から来た参拝者の方もいましたが、西門からの方が、結構、大変かもしれません。
仁王門から登ってきた方は、まだ楽な道のりだと思います。
山を登るよりも、下る時の方が、足の負担がかかりやすいので、ゆっくり慎重に自分のペースで、歩くことが大事になってきます。
霊宝殿
・1階は、自然科学博物苑展示室。
・2階は、寺宝展観室。与謝野晶子の記念室。
・3階は、仏像奉安室。
冬柏亭
与謝野晶子書斎。
息つぎの水
牛若丸が兵法の修行に通う途中に、この清水を飲んで喉の乾きを潤したという場所。
背くらべの石
牛若丸が奥州に下る際、名残り惜しんで、背を比べたと言われる石。
木の根道
木の根道は、地層が硬いため根が地中に入りにくく、そのため、地表を這っている姿です。
大杉権現社
護法魔王尊影向の杉とされています。
僧正ガ谷不動堂
鞍馬天狗が牛若丸と出会ったと言われる所。私は、この辺りが、すごく自然のエネルギーを感じました。
義経堂
義経公を遮那王尊として祀っています。
奥の院魔王堂
護法魔王尊を祀っています。
西門
魔王堂から西門までは、ひたすら下り坂。足場の悪い所もあるので、注意しておりましょう。
こちら側から登って来ないでよかったと思えるでしょう。
自転車での移動
京都市内の出町柳駅から、ママチャリのビュンビュン丸に乗りスタート。道は平坦な道ばかりでもないですが、ゆるい上り坂と言った感じでしょうか。
40号線を北上し、市原町で38号線と交わりますが、右に曲がって進むと、長いトンネルに入ってしまいます。
このトンネルは、自転車、徒歩での進入は禁止なので通れません。先ほどの交差点を、そのまま真っすぐ北へ突き進むと、長いトンネルの出口辺りに、つながります。
道もゆるい坂なので問題ないです。少し進むと、貴船神社と鞍馬寺に別れる3差路に着くので鞍馬寺に向かいます。
最初、貴船神社からスタートしようと思いましたが、鞍馬駅は自転車が無料で置けるのでこちらから始めました。
貴船神社から3差路まで戻って来て、また鞍馬まで歩かないと行けませんが、歩いても15分程なので心配いりません。
帰りは下り坂で楽勝です。かなり早く戻れました。ビュンビュン丸も快調でした。
まとめ
鞍馬寺は、昔から行ってみたい所の1つでしたが、ようやく参拝することが出来良かったです。
私が、子供の頃に、祖母から聞いた話の1つに、天狗の話がありました。
祖母もまた祖母から聞いたことなので、江戸時代末期から明治時代あたりのことなんでしょう。
話の内容は、山で僧侶のような格好をした人が、おむすびをくれと言ってきたので、1つあげました。
そのお礼に、どこか行きたい所に、連れて行ってやると言います。行きたい所を言うと。
着くまで、絶対に目を開けてはならぬと言いましたが、途中で怖くなり、目を開けてしまい、その瞬間、見たこともない場所に落ちたという話。
その人は、あれは天狗に違いないと言っていたそうです。
ホントかどうか、私にもわかりませんが、昔は、天狗がいても、不思議ではなかったのだと思います。
鞍馬の山では、天狗には出会えませんでしたが、高い木の上から、天狗がこちらを見ていたのかもしれません。
そんな、霊験あらたかな素晴らしい所です。