下鴨神社の糺の森を歩き古都京都の文化財を見れば誰もが感銘を受ける!
2018/03/03
京都の赤山禅院へ自転車で行った帰りに、下鴨神社(加茂御祖神社)に寄ってみることにしました。
ここは、ユネスコの世界遺産に登録されている所で、本殿2棟は国宝、社殿53棟が重要文化財指定になっています。
京都三大祭りの1つ、葵祭で有名なところでもあり、京都でも古い神社の1つとして、観光客が毎日大勢参拝に来ています。
以前、賀茂別雷神社(上賀茂神社)に参拝に行っているので、今回は、下鴨神社(加茂御祖神社)に来てみました。
行き方
- 京都市営バス1、4、205系統で、下鴨神社前下車歩いてすぐ。
- 京阪電鉄出町柳駅下車、徒歩10分。
- 駐車場あり。
- 住所:京都市左京区下鴨泉川町59
下鴨神社
- 主祭神:玉依姫命、賀茂建角身命
京都市左京区にある下鴨神社は、正式には、加茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)といいます。
下鴨神社と言ったほうが一般的には知られていますが、この下鴨神社は、ユネスコの世界遺産「古都京都の文化財」の1つとして登録されています。
京都三大祭りの1つ葵祭で有名。毎年5月に葵祭、流鏑馬(やぶさめ)神事が行なわれる場所でもあります。
馬に乗って走りながら矢を放つのを、テレビ等で一度は見たことがあるんじゃないでしょうか。
敷地は広く、入り口が南側と西側にあります。南側からだと、糺(ただす)の森の中を、神社に向かって続く表参道を通る事になります。
この周辺には、鴨長明の方丈、河合神社や葵祭の前儀として、毎年5月3日に流鏑馬(やぶさめ)神事が行なわれる場所があります。
今回は、西側から入ったので、南入口周辺には行きませんでした。
南口鳥居から楼門
南口鳥居から楼門までの間にも、さざれ石、相生社、連理の賢木などの見所があるので訪れてみましょう。
手水舎
時代劇の一場面に出てきそうな、茶店のような建物です。一瞬、タイムスリップしたのかと思いました。
さざれ石
さざれ石とは、小さい石、という意で、年とともに成長し、岩となると信じられている神霊の宿る石です。
古今和歌集には、生石伝説の「さざれ石」が詠まれており、国歌の原典になっています。
確かに、君が代にでてきますよね、意味がわかってくるとなるほどなと思いますね。
相生社
ご祭神は、産霊神(むすびのかみ)で、古代から縁結びの神として知られています。
めでたいことを「相生」というのは、ここから始まったと言われています。とにかく、京都は縁結びの神社が多いですね。
連理の賢木
この御神木は、縁結びの神様のおちからにより、二本の木が一本にむすばれたものと云い伝えられています。
この御神木は、四代目で、代を次いで境内、糺(ただす)の森の神の神域に生まれるのが不思議で、京の七不思議の1つとなっています。
これと同じものが、貴船神社にもありましたね。
楼門
重要文化財。朱色の立派な楼門がとても美しいです。楼門とは、2階造りで、下層に屋根のない門のこと。
楼門から中門
楼門から中に入ると、美しい建物が目の前に飛び込んできます。
向かって右側方面に、御手洗社や橋殿、細殿があり、左側には、供御所。中央に舞殿、神楽殿が立ちはだかり、その後ろ側に本殿への入り口があります。
御手洗社
御手洗社は、池の上に建つ井上社の別名で、災難、厄除けの神様をお祀りしています。
社の前は池になっていて、普段は水が流れていないのですが、夏の土用の丑の日に、御手洗池から清水が湧き出ることで、七不思議の一つにもなっています。
夏の土用の丑の日に行なわれる「足つけ神事」が有名です。
御手洗池
池に湧き出る水の泡を人の形にかたどったのが、「みたらし団子」で、ここが発祥になったといいます。
供御所
御殿の中は、東・中・西の三間に分かれています。
それぞれ、供御所(東)は、神様に供える供え物を調理するところ。
贄殿(にえどの、中)は、魚介鳥類を調理するところ。
侍所(西)は、神事に参加したもの一同で神酒を戴き神饌を食する行事をするところ。
舞殿・神楽殿
重要文化財。神事において神に奉納するために奉される歌舞が行なわれる所。じーっと見ていると、日本の建築技術はほんとに素晴らしいと思いますね。
言社
中門から中に入ると、本殿前に、7つの社に十二支を守る神様が祀られています。自分の干支にお参りしていきましょう。
本殿
本殿は外からは見れませんが、西本殿と東本殿があります。
西本殿の祭神は、「賀茂建角身命」。国家安泰、厄除け、交通安全の神様。
東本殿の祭神は、「玉依姫命」。縁結び、安産、育児の神様。
東西本殿とも国宝に指定されています。
本殿の西隣には、大炊殿と御井があり、有料で公開されています。
大炊殿は、お供え物の穀物類を調理する場所。御井は、お供え物の調理に使用する水を汲む井戸とされている場所です。
古都京都の文化財
「古都京都の文化財」とは、京都府京都市、宇治市、滋賀県大津市にある17ヵ所の寺社、城郭の事を言います。
ユネスコの世界遺産に登録されています。
17カ所の寺社、城郭
京都市 | 北区 | 賀茂別雷神社(上賀茂神社) |
京都市 | 北区 | 鹿苑寺(金閣寺) |
京都市 | 北区 | 龍安寺 |
京都市 | 西京区 | 西芳寺(別称:苔寺) |
京都市 | 右京区 | 仁和寺(別称:御室御所) |
京都市 | 右京区 | 天龍寺 |
京都市 | 右京区 | 高山寺 |
京都市 | 左京区 | 加茂御祖神社(下鴨神社) |
京都市 | 左京区 | 慈照寺(銀閣寺) |
京都市 | 東山区 | 清水寺 |
京都市 | 中京区 | 二条城 |
京都市 | 下京区 | 西本願寺(本願寺) |
京都市 | 南区 | 教王護国寺(東寺) |
京都市 | 伏見区 | 醍醐寺 |
宇治市 | 平等院 | |
宇治市 | 宇治上神社 | |
大津市 | 比叡山延暦寺 |
まとめ
下鴨神社は、世界遺産「古都京都の文化財」の中の1つでもあり、京都3大祭りの葵祭で有名なところ。
歴史も古く、見所もたくさんあり、国宝2棟、重要文化財53棟のほとんどの建物を、無料で見れるのは(一部有料)すごいことだと思います。
京都は観光都市なので見所はたくさんありますが、交通のアクセスもよく、お得なチケットなどもあるので、利用すれば効率よく観光ができるでしょう。
これからは紅葉のシーズンに入っていくので、ますます京都の観光が楽しくなりますね。