滋賀の石山寺は紫式部ゆかりの地!花の寺でも有名な所!西国三十三ヶ所巡礼!
2018/03/08
滋賀県大津市に、西国三十三ヶ所巡礼地の一つ第十三番札所の石山寺があります。
京都の清水寺や奈良の長谷寺と並ぶ日本でも有数の観音霊場で有名なところです。
秋には紅葉が美しく紅葉の名所としても有名です。歴史あり自然ありと魅力ある石山寺に行ってきたので紹介したいと思います。
西国三十三所巡礼とは
近畿地方は古来、西国と呼ばれていて、この地方に観音様が33の姿に身を変え人々を救ったことから、観音様を本尊とする33の寺院を巡礼してお参りすることが始まりました。
行き方
電車:JR琵琶湖線石山駅下車。京阪電車の石山坂本線に乗り換え「京阪石山寺駅」で下車後、徒歩10分。
バス:JR琵琶湖線石山駅下車。バスに乗り換え、京阪バス「石山団地行き」「大石行き」「外畑方面行き」に乗り約10分。石山寺山門前で下車。歩いてすぐ。
住所:滋賀県大津市石山寺1丁目1-1
第十三番札所石光山石山寺
石山寺は広大な敷地内に沢山の見どころが点在しているので、全部見て回ろうと思うと最低30分は見ておかないといけません。
本堂と多宝塔周辺ならそんなに時間はかからず10分もあれば行くことができます。
石山寺は紅葉の名所でもあり、秋にはライトアップが行われ、この時期の石山寺は特におすすめなところです。2015年には日本夜景遺産に認定されました。
その他にも敷地内には、梅、桜、山茶花、牡丹、椿などの植物もたくさん植えられており、その時期に訪れるとまた違った感じになるのでしょう。
お正月の時期は木々もお休みしているので少し寂しい感じがしました。
石山寺の拝観料は通常600円ですが、正月3ヵ日は無料で拝観できます。
御本尊:如意輪観世音菩薩様
宗派:東寺真言宗
創建:天平19年(747年)
開基:良弁僧正
拝観料:600円(1月1日〜3日の間は無料)
拝観時間:8:00〜16:00
東大門(重要文化財)
源頼朝の寄進により建てられたとされ重要文化財に指定されています。
門の左右には仁王像があり、運慶、湛慶作ということです。
くぐり岩
この辺りの岩はすべて大理石で、以前は岩をくぐることもできたようです。
比良明神影向石
比良明神がこの岩に座して良弁僧正に、この山が観音霊地になることを示したとされています。
観音堂
西国三十三ヶ所の全部の尊像を安置しています。
毘沙門堂
堂内に、兜跋毘沙門天、(とばつびしゃもんてん・重要文化財)吉祥天、善膩師童子(ぜんにしどうじ)の三体を祀っています。
蓮如堂(重要文化財)
慶長期に三十八所権現社の拝殿として建てられましたが、後に蓮如上人が祀られるようになりました。
蓮如上人は、室町時代の僧侶。蓮如上人六歳の御影や遺品を祀る堂として使用されていることから「蓮如堂」と呼ばれています。
硅灰石(けいかいせき)
硅灰石は、石灰岩が地中から突出した花崗岩と接触し、その熱作用のため変質したものです。
石山寺のように雄大な硅灰石は珍しく、天然記念物に指定されています。石山寺の名称もここから由来になったということです。
本堂(国宝)
ご本尊:木造如意輪観世音菩薩様(安産、福徳、縁結びの観音様)
天平5〜6(761〜762)滋賀県で最も古い建物で国宝に指定されています。
岩盤の上に建つ本堂は石山寺の由来となっています。本堂内は撮影禁止。日本で唯一勅封の秘仏で御開帳は33年毎です。
源氏の間
相の間には、紫式部が「源氏物語」を起筆したことにちなむ「源氏の間」があります。鎌倉時代にはそう呼ばれていました。
三十八所権現社本殿(重要文化財)
石山寺の鎮守社。硅灰石の上に建てられています。
経蔵(重要文化財)
高床の校倉造り(あぜくらづくり)。この経蔵の下には「腰掛石」というものがあり、この岩に座ると安産すると言われています。
柱にサラシ、石の上に座布団が敷いてありました。県下最古の校倉造りです。
多宝塔(国宝)
御本尊は大日如来坐像。快慶作。建久5年1194年に建立された日本最古の多宝塔です。
日本三大多宝塔の1つで、上下左右の広がりはとても美しく、多宝塔の中では最も美しいとされている二重の塔です。源頼朝による寄進。
鐘楼(重要文化財)
鎌倉時代後期に建てられたとされています。重要文化財に指定。
めかくし石
平安時代のもので、目かくしして、この石を完全に抱けば諸願成就と云う。
心経堂
心経写経の永久保存のために建立されたもので、堂内には、ご本尊の「如意輪観世音菩薩半跏像」が安置されています。
芭蕉庵
月見亭の隣にある松尾芭蕉ゆかりの茶室「芭蕉庵」があります。閉ざされていて中には入れません。
月見亭
清流瀬田川を見下ろす眺望のよい位置に立つ月見亭。後白河上皇の行幸に際し建てられ玉座があり、ここに座って瀬田川を見下ろしたのでしょう。
近江八景の1つ「石山秋月」でも知られる場所ですが中には入れません。
御影堂(重要文化財)
弘法大師、良弁僧正、石山寺第3代座主の遺影を安置するお堂です。
宝篋印塔(ほうきょういんとう)
御影堂の前には、四国八十八ヶ所の土を廻りに埋めてある宝篋印塔があります。ぐるっとひと廻りすると四国八十八ヶ所を廻ったことになると云われています。
赤印のところからスタートして、一から八十八まで歩いて廻ることで、四国八十八ヶ所を廻ったことになるようです。
大黒天
大黒天のご本尊様は3人の僧の夢のお告げにて、湖水より出現したということです。
紫式部像
源氏苑には、牡丹園や梅園などがあり、その時期にはきれいに咲き乱れます。源氏物語の作者の紫式部の像も置かれていました。
八大龍王社
龍穴の池の中島に建てられた社で、龍王をお祀りしています。
無憂園
琵琶湖をかたどった池や滝などがある回遊式庭園。春には桜が咲き乱れ、きれいだということです。石山寺は花の寺としても有名なんですね。
甘露の滝
無憂園の中にある滝。休憩所から滝を眺めることができるので一息つきましょう。
まとめ
石山寺はアクセスも簡単だし見どころも多く、近くを流れる瀬田川や山々の自然も美しく静かで素敵なところです。
少し足を伸ばせば、第12番札所の岩間寺や第14番札所の三井寺もあり、一緒に回ることも可能です。
大津には他にも日吉大社や西教寺、かるたの聖地で有名な近江神宮もあり、観光するにはとても良いところなんですね。
自然あり歴史ありと魅力的なところなので、滋賀に来たなら1度は行きたい場所の1つですね。
山門近くのおみやげ屋さんには、ふなずしパイという変わったものが売られていました。どんなパイなんでしょうね。