滋賀の園城寺(三井寺)の紅葉が美しく文化財も素晴らしい!西国三十三ヵ所巡礼!
2021/08/12
滋賀県大津市に西国三十三ヵ所巡礼地の1つ、第十四番札所の長等山園城寺(三井寺)があります。
ここの歴史は古く幾度となく兵火にあい焼失しましたが、徳川家康や豊臣秀吉などの尽力により今もなお沢山の国宝・重要文化財などが数多くあります。
また、三井寺は春は桜、秋は紅葉とどの季節に行っても美しい風景を見ることができ、三井寺から眺める琵琶湖の景色もきれいで色々と楽しませてくれる所です。
そんな素敵な三井寺を訪れてみました。
※2018年8月3日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2021年8月12日に再度公開しました。
西国三十三所巡礼とは
近畿地方は古来、西国と呼ばれていて、この地方に、観音様が33の姿に身を変え人々をすくったことから、観音様を本尊とする、33の寺院を巡礼してお参りすることが始まりました。
長等山園城寺(三井寺)への行き方
電車:京阪電鉄/石山坂本線「三井寺駅」下車徒歩10分。
バス:JR琵琶湖線大津駅、JR湖西線大津京駅から京阪バスが出ています。
場所:滋賀県大津市園城寺町246
駐車場あり(有料)
西国三十三所第十四番札所長等山園城寺(三井寺)
三井寺の正式名称は園城寺。天台寺門宗の総本山で日本四箇大寺の1つです。
よくに三井寺と言われるのは、天地、天武、持統天皇の産湯に用いられた霊泉があり、「御井の寺」と呼ばれていたものを、智証大師が法水に用いられたことが由来します。
ご本尊
如意輪観音菩薩様
開祖
智証大師:母は弘法大師の姪にあたります。
桜の見頃
例年3月下旬〜4月中旬。
紅葉の見頃
例年11月中旬〜12月上旬。
拝観料
大人600円、中高生300円、小学生200円。
営業時間
8:00〜17:00
三井寺境内の見所
境内は広く見所も多いので見応えは十分にあります。三井寺の中に観音堂があり、この観音堂が西国三十三ヵ所の霊場となっています。
1つ1つ見ていくとかなりの時間が必要かと思いますが、どこも素晴らしいものばかりなので時間をかけて見ることをおすすめします。
紅葉や桜の季節に訪れれば更に満足の行く参拝になるでしょう。
ほんとに見どころが多く時間もかかりますが、きれいに整備された境内を歩いていると気持ち良く観光することができました。
仁王門
では出発です。まず、駐車場を抜けると徳川家康により甲賀の常楽寺から移築、寄進された仁王門が見えてきます。(重要文化財)
とてもきれいな門で歴史を物語っているのが伝わってきます。
門を抜けると、すぐ後ろ側にある建物で拝観料を払います(大人:600円)
釈迦堂
仁王門のすぐ側に室町初期に建築された釈迦堂があります(重要文化財)
金堂(総本堂)
そのまま道なりに進んで階段を上がると金堂(総本堂)があります。御本尊は弥勒菩薩様。
天智天皇が信仰されていた霊像(国宝)。中に入ると仏像の数々を間近で見ることができるので、素晴らしすぎて感動しました。圧巻です!
拝観料をとられてもおかしくないほどの凄さです。
ベンベンくん⬆
この金堂前には、三井寺のゆるキャラの「ベンベンくん」と運が良ければ会えます。
三井の晩鐘
金堂のすぐ近くには鐘楼があり、梵鐘は近江八景「三井の晩鐘」で知られています(重要文化財)。
宇治の平等院、高雄の神護寺とともに日本3銘鐘に数えられ、音色は有名で「日本に残したい音風景百選」にも選ばれています。
一突き300円。
閼伽井屋
金堂の横には、閼伽井屋と呼ばれる建物があり、ここに湧く三井の霊泉(重要文化財)が、天智、天武、持統の三天皇の産湯に用いられたということで、この寺の名前の由来にもなっています。
上部にある龍の彫刻は左甚五郎作で有名です。
伝説として、昔この龍が琵琶湖に出て夜な夜な暴れたため、困った甚五郎が龍の目玉に五寸釘を打ち込め沈めたということです。
閼伽(あか)とは仏に供える水のことで、閼伽を汲むための井戸を閼伽井、その上屋を閼伽井屋といいます。
霊鐘堂
霊鐘堂には「弁慶の引き摺り鐘」といわれる古鐘(奈良時代の梵鐘:重要文化財)が安置されています。
昔、俵藤太秀郷が三上山の百足退治のお礼に、竜宮から持ち帰った鐘を三井寺へ寄進したと言われています。
その後、延暦寺との争いで弁慶が奪って比叡山へ引き摺り上げて撞いてみるとイノー、イノー(関西弁で帰りたい)と響いたので、弁慶は「そんなに三井寺へ帰りたいのか!」と怒って谷底へ投げてしまったという。
その時のものと思われる傷痕や破目の跡が残っているという伝説があります。
一切経蔵
霊鐘堂を後にして、次に見えてくるのは一切経蔵。堂内には一切経を納める回転式の八角輪蔵があります(重要文化財)
ここの紅葉はすごくきれいでした。
唐院、大師堂
唐院は、開祖・智証大師円珍和尚の廟所として最も神聖な場所です(重要文化財)。大師堂は国宝・智証大師像二躯、重文・黃不動尊立像を祀っています。
三井寺にある黄不動は「日本三不動の一」
三重塔
三重塔は徳川家康による寄進です。
風景を見ているとタイムスリップした感覚になりますね。
微妙寺
そのまま観音堂の方へ向かって行くと、三井寺の五所別の1つ微妙寺があります。その近くには、三井寺名物の辨慶力餅が食べられます(420円)
さらに紅葉を見ながらを進みます。
毘沙門堂
すると小高い所に毘沙門堂があり、優美な建築と紅葉とのコントラストがきれいでした。
鮮やかな紅葉を眺め階段を上がると、ようやく観音堂に着きました。
観音堂
西国三十三ヵ所第十四番札所です。御本尊は如意輪観音様。三十三年ごとに開扉される秘仏。
境内には、百体堂、鐘楼、観月舞台、絵馬堂、世継地蔵堂などがあります。
上の方へ上がることができ、琵琶湖と大津の町並みが一望です。
まとめ
三井寺はとても見所が多くて、時間が許すならじっくりと滞在したい場所です。
私は、金堂内に安置されている仏像の数々に感動したり、国宝や重要文化財がたくさんあることに驚きました。
また、紅葉がきれいで自然が身近に感じられたのも良かったです。
三井寺近くにもたくさんの見所が多いので滋賀に来たなら併せて訪れてみましょう!