義仲寺に寄り添うように並ぶ木曽義仲・松尾芭蕉の御墓所と目を楽しませてくれる花々!
2021/08/12
滋賀県大津市にある義仲寺(ぎちゅうじ)には、木曽義仲公と俳聖松尾芭蕉、義仲公の側室巴御前の御墓所があることで知られています。
境内全域が国の史跡にも指定されていて、1年中いろんな花が咲き乱れ見る者を楽しませてくれます。
行き方も簡単なので紅葉のシーズンなどに訪れてみてはいかがでしょうか。
※2017年11月14日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2021年8月12日に再度公開しました。
義仲寺への行き方
義仲寺へ行くには、JR琵琶湖線膳所駅で下車後、徒歩5分程で行けます。京阪電鉄でも膳所駅には停まるのでとても便利です。
住所:滋賀県大津市馬場1丁目1−5−12
義仲寺(ぎちゅうじ)
義仲寺の名は、木曽義仲公を葬った塚のあるところからきています。
享年31才でこの地で討ち死にされ、その後、義仲公の側室だった巴御前がこの御墓所のほとりに草庵を結び、日々の供養したことが始まりだと伝えられています。
尼僧没後この庵を「無名庵」ととなえられ、あるいは巴寺、木曽寺、義仲寺と呼ばれていました。
義仲寺は境内全域が国の史跡に指定されており、義仲公墓、芭蕉翁墓、巴塚が寄り添うように並んでいます。
御本尊:聖観世音菩薩様
山号:朝日山
文化財:史跡:義仲寺境内、本堂の朝日堂、芭蕉翁を祀る翁堂、翁の宿舎無名庵、粟津文庫、木曽八幡社、巴地蔵堂
拝観料:300円
休館日:月曜日(祝日除く)※4.5.9.10.11月の月曜日は無休です。
山門と巴地蔵堂
山門のすぐ脇に巴地蔵堂があります。巴御前を追福するものです。
史料観
山門から入り右手の寺務所の隣に史料観があります。
中には芭蕉翁真筆の短歌や実際に使用した椿の杖、机などがあり見ることができます。
朝日堂
義仲寺の本堂で、御本尊は聖観世音菩薩様です。
芭蕉翁墓、義仲公墓、巴塚
境内には芭蕉翁墓、木曽義仲公墓、木曽義仲公の側室巴御前の巴塚が寄り添うように並んでいます。
俳聖松尾芭蕉翁の塚。大阪で亡くなられましたが「骸(カラ)は木曽塚に送るべし」との遺言により、この地に墓を建てたということです。
芭蕉翁の御墓所がここ義仲寺にあることを知っている方も少ないのではないでしょうか。
俳人又玄(ゆうげん)の句「木曽殿と背中合わせの寒さかな」が有名。
翁堂
正面祭壇には芭蕉翁座像が安置されています。
天井画は伊藤若冲の描いたものです。
翁堂と紅葉、灯籠や花々などのコントラストが何とも言えなく美しく、時が経つのも忘れてしまいます。
紅葉は時期が少し早かったのですが、それでも美しい景観を見ることができました。紅葉の見頃は11月20日頃からだそうです。
無名庵
芭蕉翁の常宿。幾度となくこの地を訪れていた芭蕉。この地に対する思いは特別だったのでしょうね。
境内の花
境内には沢山の種類の花や木々があり、季節によっては色んな花を見て楽しむことができます。
私が訪れた時は山茶花が見頃だったのですが、もう既に終わりに近かったので少し残念でした。
でも初めて見る花や珍しい花などを掃除のおばさんが教えてくれ、おまけに案内までして頂いたのが嬉しかったですね。
芭蕉翁が愛した地であることが、なんとなくわかるような気がしました。
マユミ・・・マユミという初めて聞く植物。
山茶花・・・見頃だと思ったけど時既に遅し。でもピンクが映えて一際美しく見えます。
紅葉・・・紅葉も少し時期が早かったようで11月20日頃が見頃だそうです。
黄色い花・・・花の名前を教えてもらったけど忘れた。
ススキ・・・このススキはその辺にあるススキと少し違い、まっすぐ伸びるススキなんだそうです。そう言われるとススキってだらんとしていますよね。
その他の花・・・藤や梅、椿も時期がまだですが、他にもたくさんの種類の花などがあります。
いろんな花が季節によって見れるので、1度ならず何度も足を運びたくなるそんな魅力的なところです。
参道から眺める翁堂と木々や花々などのコントラスがほんとに美しく脳裏に焼き付きます。
まとめ
木曽義仲公と松尾芭蕉翁の御墓所がある義仲寺。境内に入ると芭蕉翁が度々この地を訪れたのが伝わってくるような気がします。
大津には義仲寺の他にもたくさんの見どころがあり、紅葉や桜の季節に訪れて歴史と自然の深さを学ぶには良いところですね。
一度訪れてみてはいかがでしょうか。