南インドの沈没地ハンピ!ここは異次元の世界なのか!それとも幻なのか!
2018/03/08
バダミからバスで4時間。ホスペットに着きバスに乗り換えハンピへと向かいます。村に近づくにつれ、からからの荒野の景色に変わってきました。
ここは異次元の世界へ通じる道なのかと思わせる風景です。
旅行者の沈没地として有名なハンピ。いったいどんな所なのでしょうか。
行き方
- バダミからホスペットまでバスで4,5時間。乗り継いでハンピまで30分。
- バンガロールからバスで8,9時間。
- パナジからバスで14,15時間。
ハンピ村
ハンピの古名は、ヴィジャヤナガルといい14世紀〜17世紀にかけて実在した都です。
ヴィジャヤナガル王国の首都でしたが、ムスリム王国の戦い敗れ破壊され廃墟化してしまいました。
現在、ハンピには40ほどの遺跡があります。遺跡は広く点在しており「南遺跡群」「東遺跡群」「城壁内の遺跡群」と3地域あります。
貸し自転車も安く貸し出しており、歩き疲れたら利用しましょう。「東遺跡群」は岩がゴロゴロしているので自転車は不向きです。
遺跡が点在してるので歩くには少し疲れますが、何日かに分けて行くと徒歩でも十分回れます。
ヴィルーパークシャ寺院
バスターミナルから西に200mの所に、ヴィルーパークシャ寺院があります。周りに高い建物などがないので、高さ50mの塔門がひときわ目を引きます。
中に入ると見事な彫刻の柱が素晴らしい。
ヘマクータ寺院群
ヴィルーパークシャ寺院の南にヘマクータの丘があり、そこに点在する寺院群がなんとも言えない味わいをみせています。まるで別世界の場所にいるような感覚になりました。
ガネーシャ像
ヘマクータの丘にガネーシャを祀る寺院があります。
ガネーシャ神とは、インド、ヒンドゥー教の神様の一柱で、人間の体に象の頭を持った神様です。
財産をもたらす富の神としてインドでは人気があります。
南の遺跡群
ヴィルーパークシャ寺院から歩いてもそんなに遠くはありません。
クリシュナ寺院とナラシムハ像
ガネーシャ像から、さらに南に行きます。クリシュナ寺院とナラシムハの像があります。ナラシムハてなんだ?と思いますよね。
ナラシムハとは、インドの神様の一柱であるヴィシュヌ神は10の化身をもち、その姿の1つが人獅子、つまり、獅子頭人身の姿のことをナラシムハといいます。
東の遺跡群
ヴィルーパークシャ寺院から1本道を東へ進むと、両脇に木が生い茂り動物たちが沢山います。
400,500m進むとナンディ像が出迎えてくれ、ここからが「東遺跡群」の入り口となります。
アチュタラヤ寺院
ナンディ像から道なりに進むと、すぐ側にはマタンガ山がそびえ立ち、参道に出ると回廊が寺院まで続きます。
その先にアチュタラヤ寺院があります。寺院は古びいていますが、柱の彫刻など素晴らしいです。
そのままマタンガ山に登り、この寺院を上から見ると全体が見渡せてよくわかります。
マタンガ山
アチュタラヤ寺院近くからマタンガ山に登れます。道は舗装などはしていません。けっこう高いのでスリリングな登山になるでしょう。
こちら側は、まだ緩やかで怖くもないですが、もう1つのルートは怖いと思います。なるべくこちらから登ることにしましょう。
足元に気を付けながら、やっと頂上につきました。見晴らしは最高です!あたり一面見渡せて、遠くにヴィルーパークシャ寺院も見えました。
巨岩がゴロゴロとしていて、荒野の大地と緑が絶妙な色合いで美しかったです。夕日は見れなかったですが、見たらきれいだろうと思います。
ヴィッタラ寺院
アチュタラヤ寺院から1kmぐらい川の方へ歩いて行くとヴィッタラ寺院に着きます。
その途中にも小さな寺院や遺跡の橋なども少しあります。ヴィッタラ寺院の塔門や寺院内の彫刻が素晴らしかったです。
寺院内には、ミュージックストーンと言われる柱があり、叩くとそれぞれ音が違う柱があります。
城壁に囲まれたの遺跡群
「南遺跡群」からさらに南へ進むと、「城壁に囲まれた遺跡群」があります。ここまで歩くには少し遠いので、自転車の利用をオススメします。
暑い日中、徒歩だと体力が消耗します。店もあまりないので水分補給を忘れずにしましょう。
ハザーラ・ラーマ寺院
寺院外壁には、ラーマーヤナの物語をモチーフとした彫刻が彫られています。寺院内の柱や天井にも見事な彫刻がしてあります。
ロータス・マハル
ハザーラ・ラーマから北に上がるとロータス・マハルがあります。
ヒンドゥーとイスラムの建築様式を合わせた邸宅で十字型の形になっています。
ハンピの遺跡群を見た中では1番印象的だったところです。
エレファント・ステイブル
ロータス・マハルのすぐ近くに、エレファント・ステイブルという象小屋があります。
エキゾチックな雰囲気の建物で、象も幸せに暮らしていたんでしょうね。
ホテルと静かな夜
ホテルは、ヴィルーパークシャ寺院の北側一体とバスターミナル周辺にあります。
ホテルやレストラン、お土産屋さん、ネットカフェ、野良猿など旅行者に必要な物は揃っています。
川沿いのほうが比較的安いホテルやゲストハウスが多かったですね。ハンピの夜は、静かで音楽など似合わない静寂さです。ぐっすり眠れます。
まとめ
他のインドの都市とは、まったく違う風景に魅了され見所も多く、ほとんどの旅行者が来ると思います。
何処か別の世界にいるような感覚にもなり、静かでゆったりと流れる時間が心地良く。
長期滞在する旅行者も多いです。いい場所であることは確かです。
いつも感じることですが、廃墟化した遺跡等を見ていると、保存状態が良かったら、さぞかし素晴らしいものだろうとつくづく思います。
インドに来たなら1度は行きたい場所です。